日本では、最近になって、ようやく、うつ病が誰でもかかる可能性のある病気であることが知られるようになりました。でも、抜毛症は、ほとんど知られていません。
しかし、メンタルの健康意識の高い欧米では、抜毛症(トリチコロマニア)専門の医師やカウンセラーがいます。また、抜毛症のNPO団体もあるし、患者さんの自助グループもあります。
アメリカでは、抜毛症関係のすぐれた本が何冊も出ています。なかでもイチオシはこちら↓です。

Help for Hair Pullers: Understanding and Coping With Trichotillomania
』(毛を抜く人のためのお助け本:抜毛症を理解してうまく付き合う)
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筆頭著者のKeuthen先生↓は、マサチューセッツ・ジェネラル病院のドクターです。

http://www.massgeneral.org/psychiatry/doctors/doctor.aspx?id=16797

ご自身の経歴のご専門の欄一番上に「Trichotillomania(抜毛症)」を挙げられています。これは、もう、ボストンに住んでるバツラーさんは行くしかない!しかも、電話番号まで書いてあります。
(脱線しますが、日本だったら、こんな地味な表紙じゃ本が売れないと思うのですが…。さすがアメリカ。日本のドクターが書く本は、美人女医やイケメン医師の写真を載せているものが多いのに…)

出版は2001年と、すこし前なのですが、バツラーさんや身近な方の参考になる情報が網羅されています。

目次です↓。

第1章:抜毛症の症状

第2章:抜毛症の評価

第3章:抜毛症の原因

第4章:抜毛症の薬物療法

第5章:抜毛症の心理療法

第6章:行動療法の手法をはじめる

第7章:行動療法の手法の効き目をあげる

第8章:その他の支援

第9章:家族、友人へのアドバイス

第10章:子供の抜毛症

英語は比較的やさし目なので、大学生以上の方にオススメです。

この本に、「抜毛症の患者さんの多くが抜毛行為を隠しているため、軽度の人も含めると、潜在患者数は実は多い」と書いてありました。また、老若男女を問わず、誰でもなる可能性があるそうです。
第3章には、仕事で成功していた61歳の元キャリアウーマン、マージさんの事例が出ています。アラフィフのおばちゃんの私よりも年上のアラカンのバツラーさんがいると知り、胸をなで下ろしました。「仲間がいる」とわかると、ちょっぴり勇気が出ます。

著作権の関係で詳しい内容を載せることはできませんが、これから、この本の大まかな内容を、少しずつ紹介していきます。