サプリメント(N-アセチルシステイン):その(1)
」の続きです。

amazonでN-アセチルシステインを取り寄せることができます。海外の業者から直接送られて来るので、到着まで1週間くらいかかります。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000MGWFWI

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抜毛症との関連が指摘されている強迫性障害(OCD)の団体「International OCD Foundation」のニュースレター↓には、N-アセチルシステインの情報が載っています。
https://sites.google.com/site/ocdjapan/newsletter#an6

一部抜粋

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OCDにおいてここ8年間ほどで注目されてきているものがグルタミン酸の関与なのです。グルタミン酸は脳に一番豊富にある興奮系の神経伝達物質です。実質的な神経伝達回路の中で神経細胞同士を伝達させるのに不可欠な物質です。高いグルタミン酸のレベルは脳に障害を与えます。グルタミンを調整する治療(脳のなかのグルタミン酸に影響または普通のレベルにする)はALSや脳梗塞で試みられています。

様々な情報からのエビデンスによると異常なレベルのグルタミン酸がOCDに関係しているのではないかとということを示唆しています。ドイツのRuhr大学は薬物療法のされていないOCDの患者の髄液を検査しました。精神的に健康な群よりも、OCDの患者において髄液のグルタミン酸は高い値でした。髄液は脳の中を循環しているため、OCDの患者は脳において高いグルタミン酸に曝露されていることが示唆されます。これと似たようなOCD の患者でグルタミン酸が高いという研究はWayne州立大学や他の場所でMRスペクトロスコピーを用いて行われています。

OCDの患者においてグルタミン酸が脳内で高いという事実があるかあらといって病態に関係しているとはいえません。グルタミン酸の問題は原因ではなく結果の可能性もあります。しかしながら、最低でもいくつかの種類のOCDでグルタミン酸が原因であるということを最近の研究は後押ししています。2006年にTronto大学とChicago大学が個別に脳内でグルタミン酸を運ぶタンパクがいくつかのOCDのケースに関連しているという研究を報告しました。MGHとJohns Hopkins大学も最近の研究で同様のことを発見しています。遺伝的にOCDとこのタンパクの関連性とこのタンパクの機能的問題の関連性は明らかではありません。しかしながら、ニューロンの外ではこのグルタミントランスポーターのタンパクはグルタミン酸を増やすことが分かっているため、脳においても同じことが起きていると説明することが可能であれば、それがOCDの症状を引き起こしている可能性があるといえます。

(中略)

3番目の薬物療法、N-アセチルシステイン(NAC)はOCDに対して限定的ではあるがエビデンスがあります。NACは処方箋なしに薬局で買うことができます。アセトアミノフェン過量服薬の患者から肝臓を守るために使われる抗酸化作用をもつ物質です。South Carolina医大の研究ではNACは脳のグルタミン酸を変化させるという研究を動物においてしめしています。現在ある薬物療法に加えてNACを追加した患者で症状が劇的に改善する例を何度か経験しました。何人かのOCDにおいて、出版された研究はありませんが臨床的に効果があるのではと私のグループや他のグループは提案しています。強迫的または衝動的な行為障害である病的賭博や抜毛症や薬物を渇望する疾患においてコントロールされた研究があり効果をしめしています。高価ではなく、明らかな副作用もなく、市販で手に入る薬であるので魅力的な治療の選択肢になるかもしれませんが、エビデンスは限られています

(中略)

注:グルタチオンはNACから合成される。NACを摂取しグルタチオン濃度を高めると、活性酸素の障害作用から防御される。パントテン酸、ブロッコリーのスプラウトのスルフォラファン、クルミン(カレー粉)もグルタチオン濃度を高める。
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上の文章、翻訳なので読みにくい(訳した方ごめんなさい…。でも、上に抜粋していない箇所ですが、「double blind test」を「二重盲目試験」と訳しちゃっているのは正直、「???」かなぁ…)のですが、だいたい、次のようなことが書いてあります。

 

「脳内にグルタミン酸が多いと、脳にダメージを与え、OCDの原因となる可能性があります。

N-アセチルシステインは、脳内のグルタミン酸を減らします。研究によっては、ギャンブル中毒や抜毛症などに効果があったようです。

でも、ぶっちゃけ、証拠はあまりありません(原文では、『エビデンスは限られています』と婉曲的に言っていますが…)。」

そのとおりなんですよ~!!!

私が調べた限り、抜毛症に対するN-アセチルシステインの研究の論文は、前回ご紹介したミネソタ大チームのもの
と、2012年に発表された症例報告
が1報あるだけなんです。

しかも、ミネソタ大の論文には、正直、「???」と感じる箇所がありました。

「グルタミン酸」といえば、某化学調味料「味○素」の成分が「グルタミン酸ナトリウム(グルタミン酸ソーダ、略してグルソー)」ですよねぇ…。

とはいえ、グルタミン酸は血液脳関門(血液に乗って脳に運ばれる物質を監視しているゲートキーパー)を通ることができないようなので、口から入れた某化学調味料が脳に入ることはないので、その点はご安心ください。

(つづく)